緑内障のレーザー治療 PSLT
2026/06/15
SLTは、2001年にアメリカの米国食品医薬品局(FDA)で承認されました。532nmの波長を用いたQスイッチNd :YAGレーザーというもので、メラニン含有細胞のみに選択的にエネルギーを吸収させる「選択的光熱分解」の原理に基づくものです。低エネルギーのレーザー照射で眼圧下降効果を得ることができるようになりました。
イギリスで行われた臨床試験 Ligth Trialは点眼治療と選択的レーザー繊維柱帯形成術を初期点眼治療と比較して、目標眼圧達成率で同等の効果を示した。この結果が2019年に発表された。費用対効果では、点眼治療よりレーザー治療が優位を示しました。
それを受けて2022年に発表された日本の「緑内障診療ガイドライン」にてSLTの有用性が明記されて緑内障の初期治療として、点眼治療の補助としての位置づけからファーストライン(第一選択)治療として用いるケースが日本で増加しています。
PASCAL(トプコンヘルスケア社)は、以前より577nmの波長を用いたNd :YAGレーザーを使用して、高出力x短照射時間のパターン照射を特徴とする網膜光業過装置です。さらにEndopoint Management というソフトウェアを使用して、閾値下光凝固が可能になりました。
当院にあるPSLTとは、上記の技術を緑内障に応用して、SLTをさらに進化させた(pattern scanning laser trabeculoplasty)でレーザー照射を自動で均一にパターン化する技術であり、従来のSLTに比べ短時間かつ再現性が高い機器である。PSLTのほうがSLTに比べ優位に疼痛が少なく施行できるため、患者さんの負担が軽減されました。
※Endopoint Managementとは、ベースラインに対し設定したパーセンテージへエネルギー量を提言し、細胞組織へのダメージを抑えた低侵襲な治療が可能です。パターンスキャンにより、短時間で治療ができるため、患者に負担を軽減することができます。

※pattern scanning laser trabeculoplasty(パターンスキャニングレーザー線維柱帯形成術)は、線維柱帯の有色素細胞のみを選択的に傷害し眼圧を下げるレーザー治療です。線維柱帯に一連のパターンを使用して、迅速かつ適格に外傷を抑える治療です。










